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記述問題で手が止まる子へ:問いから答えの骨組みを作る練習
国語の記述問題で「何を書けばよいか分からない」と手が止まるときは、すぐに模範解答を見せる前に、問いを読み分けてみましょう。聞かれたこと、答えに必要な材料、文末の形を整理する練習と、保護者が答えを教えすぎないための声かけを紹介します。

国語の記述問題で、本文は読めているようなのに、答えを書こうとすると手が止まる。そんなときは、文章を書く力だけでなく、何を答える問題なのかを整理する段階に目を向けてみましょう。
記述問題とは、自分で言葉を組み立てて答える形式の問題です。ただし、自由に感想を書けばよいわけではありません。この記事では、本文の内容を根拠に答える国語の問題について、問いから答えの骨組みを作る練習を紹介します。
最初に「何について、何を答えるか」を分ける
問題文を読んだら、答えを書く前に、次の三つを確認します。
- 対象:誰の、どの場面や事柄について聞かれているか
- 内容:理由、気持ち、様子、違いなど、何を説明するのか
- 条件:字数、使う言葉、答える項目の数などの指定があるか
例えば「主人公が友人に声をかけなかったのはなぜですか」という問いなら、対象は主人公が声をかけなかった場面、答える内容はその理由です。「主人公について分かったこと」を広く書くのではなく、その行動の理由に絞ります。
保護者は「何を書くの?」と大きく尋ねるより、「誰のことを聞いている?」「理由と気持ちのどちらを答える?」と、一つずつ確認してみましょう。
文末を仮に決めて、答えの方向をつかむ
聞かれた内容が分かったら、答えの文末を仮置きします。理由なら「〜から」、気持ちなら「〜という気持ち」、違いなら「一方は〜、もう一方は〜」などが骨組みになります。
これは、すべての問題に同じ型を当てはめるためではありません。問いと答えがかみ合っているかを確かめる補助です。問題文に書き方の指定があれば、その指示を優先します。
「なぜ」と聞かれているのに出来事の説明だけで終わっていないか。二つの違いを聞かれているのに片方だけを書いていないか。文末や文の形を意識すると、こうしたずれを確認しやすくなります。
本文から材料を拾い、短いメモにする
骨組みができたら、本文に戻って材料を探します。最初から完成した一文にしようとせず、関係する出来事や言葉を短くメモしてみましょう。
家庭練習用の短い例
発表の前、友人は目を閉じて原稿を繰り返していた。主人公は相談したいことがあったが、今は練習を続けてもらおうと思い、声をかけるのをやめた。
この例で「主人公が声をかけるのをやめたのはなぜですか」と聞かれたら、材料は「友人が発表の練習中」「練習を続けてもらおうと思った」の二つです。
それをつなぐと、「発表に向けて練習している友人に、そのまま練習を続けてもらおうと思ったから」と説明できます。これは練習用の解答例であり、実際の問題の採点基準を示すものではありません。
本文にない事情を足していないかも確認します。例えば、この短文だけを根拠に「友人に嫌われるのが怖かったから」とすることはできません。思いついた理由と、本文から説明できる理由を分ける練習が大切です。
書いた後は、問いに戻って三点を確認する
- 聞かれたことに答えたか:理由を聞かれたら理由、違いを聞かれたら比較になっているか。
- 本文に根拠があるか:答えの各部分について、どこを読んでそう考えたか説明できるか。
- 条件を守ったか:字数や指定語句、答える項目の数を確認したか。
答え合わせで模範解答と表現が違っていても、すぐに丸写しへ進む必要はありません。まず、問いに対応する内容と根拠を比べます。正誤の判断に迷う場合は、教材の解説を確認し、必要に応じて指導を受けている先生に尋ねましょう。
保護者は完成文より、考える手順を支える
保護者が先に整った答えを言うと、子ども自身がどこで困っていたのかが見えにくくなります。「問題のどの言葉を見た?」「その材料は本文のどこにある?」と、考えた道筋を聞いてみてください。
書く負担が大きい日は、対象と答える内容を口頭で確認し、材料を箇条書きにするところまででも構いません。一度に文章全体を直すより、その日は「問いを読み分ける」など、練習する段階を絞る方法もあります。
まとめ:書く前の整理を、親子の共通手順に
記述問題で手が止まったら、「対象・答える内容・条件」を確認し、文末を仮置きしてから本文の材料を集めます。最後に問いへ戻り、答えのずれと根拠を確かめましょう。完成した答えを覚えるだけでなく、答えを組み立てる手順を少しずつ使えるようにすることが、家庭で支えられる練習です。
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