実質倍率
じっしつばいりつ
実質倍率は、実際に受験した人数を合格者数で割った数値です。出願者数と募集人数から求める志願倍率とは異なり、入試終了後の受験状況を見る指標になります。ただし、倍率の逆数がそのまま一人ひとりの合格可能性になるわけではありません。
実質倍率の意味と計算方法
実質倍率は、一般に「受験者数 ÷ 合格者数」で計算します。出願しただけで当日は受験しなかった人を含めず、実際の受験者と合格者の関係を確認できる数字です。資料によって集計対象が異なるため、表の注記も読みましょう。
たとえば、募集人数80人、出願者400人、受験者300人、合格者120人という架空の入試では、実質倍率は300÷120=2.5倍です。一方、出願者数を募集人数で割る志願倍率は5倍になります。両者は計算に使う人数が違うため、同じ入試でも大きな差が出ます。
「2.5倍なら合格率40%」とは考えない
実質倍率の逆数は集団全体の合格者割合を表しますが、お子さん個人の合格可能性ではありません。受験者の学力、得意な問題形式、当日の得点などは一人ひとり異なります。倍率の低い入試でも、合格に必要な得点が取れるとは限りません。
私立中学校では入学辞退を見込んで募集人数より多い合格者を出す場合もあります。「募集人数」と「合格者数」を取り違えないことが大切です。
年度・入試回・区分をそろえて比較する
同じ学校でも第1回と第2回、午前と午後、男女別、コース別で受験者層や募集条件が変わります。前年度の学校全体と今年度の特定回を比べても、増減の理由を正しく読み取れません。繰り上げ合格を含むか、複数回受験者を延べ人数で数えるかも確認します。
家庭では同じ条件の数年分を並べ、募集人数や試験科目の変更もメモしましょう。倍率だけで受験校を変更せず、模試の推移、過去問の得点、通いたい気持ちと合わせて判断する材料にします。
ジュケスケでの整理
学校ごとのメモに「何年度・何回の数字か」「受験者数・合格者数」「資料の確認日」を残すと、後から見直しやすくなります。掲載偏差値を見る際も、塾の基準や入試回をそろえて比較しましょう。
参考資料
河合塾 Kei-Net「実質倍率」(倍率の一般的な定義)
※学校固有の制度・条件は年度により変わります。出願時は志望校の最新の募集要項と訂正のお知らせを確認してください。